鳥飼一升

• 04/20/17:38

じくじくと傷口が腐っていく気がする。　身体のどこかに大きくて古くて塞がらない傷がある気がする。　きっと、私自身が病気だからいつまで経っても傷が塞がらないんだ。　この先、いつまで経っても。

今日なんか嫌いだ。　すっぽりとなくなっちゃえば良いのに。

誰にも触られたくない。　誰にも触りたくない。

声も音もいらない。　何も聞きたくない。
でも、誰かに聞いて欲しい。
我儘だ。　どうしようもないくらい。

本当は、助けてなんて言っちゃいけないんだ。
もうそんなこと言っていいような人間じゃない。　こんなに小さくてずるくて空っぽで光に弱くなったから。　大きくなったら、より大きくて濃い影が出来る。
絶えられないだろうと思う。　だから大きくなれなかったのだろうとも思う。　そしてきっとこれからも大きくなれないのだろうとも思う。
それでも都合よく、光に憧れる身の程知らずで。　自分には過ぎたきれいなものを持っていて。
絶対に手放したくない。
すごくきれいだから。
大事だから。
大切だから。
私の持っている私以外のものが。

だから黙って耐えようと思う。
土を被って、根っこになって、いつか芽が出るまでひたすら。
ひたすら。

花なんかいらないから。
栄養をいっぱい吸い込める大きな葉っぱがあればいいから。

だから、今日なんて終わりにしてください。

そうしたら、きっと私は小さくならなくてすむ。



何も食べたくない。　ただ、日なたを背にうずくまってうたた寝をしていたい。
夢がみたいな。
夢にしては長くてきれいで楽しくて、ちょっとビターでアホなやつ。
高校生活とかの夢。

• 02/09/01:04
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